レースレポート
2013年12月8日 F4ドライバー日本一決定戦
鈴鹿サーキット
 
決勝
 

決勝

決勝レースのスタートは14:45。

日が傾き、路面が冷え始める頃です。ピットには沢山の方が応援に来て下さいました。
絶対に良いレースをしよう、と思いました。

決勝の作戦は、周りの速い選手についていき、走りのレベルを引き上げてもらうというもの。
自分のどこが遅いかは事前に確認済みですので、他の選手の走り方と比較ができるはずです。

一つ気がかりなのはスタートです。クラッチの感覚に慣れておらず、ここまで、
走り出しのクラッチミートがうまくできていませんでした。
空いた時間を見つけてマシンに座ってイメージトレーニングしました。本番では成功させたいと思いましたが。。。

いよいよレースの時間となりました。ここで大きな失敗を犯します。

スタート前の準備走行となるフォーメーションラップ。
前の車に続いて走り出そうとしたら、なんとクラッチミート失敗。
エンジンが止まってしまいました。

「あーっ!やってしまった!!」

このように走り出せない場合、最後尾スタートです。

「やってしまったことはしかたがない。スタートは決めよう!」

と気持ちを切り替えました。絶対成功させるつもりでスタートに臨みます。
フォーメーションラップが終わり、再度グリッドにつき、スタート5秒前。アクセルを吹かします。
レッドシグナルが点灯し。。。消灯!(スタート!)。
クラッチをスッと合わせて、ググッ!と車が動き出します!うまくいきました!

自分のできる精一杯の速さで走り出し、2台抜いたでしょうか。

レース序盤はタイヤが冷えておりクルマをうまく操れません。
タイヤは、暖まって表面が溶けてはじめて強烈なグリップ力を発揮します。
タイヤが暖まる前のグリップが低い時に速く走れるようになることも一つの課題です。

滑るクルマのコントロールに時間をとられているうちに、前との差がどんどん開きます。しかし、焦っては逆効果です。
コーナーの多い区間ですから、ステアリング操作が雑になればすぐにスピンをしてしまいます。

こういうときに焦らない、というのはこれまでの経験から学んだことです。
しかしそれでも縁石の踏みすぎや、ブレーキングでフロントタイヤをロックさせてしまうなどのミスが多発。
ブレーキングはブレーキバランスを変更して対処します。

いろんな小さなミスに対処しながら「ちょっと待て」と自分に問いかけました。
ドライビングが荒れている事に気づきました。
改めて気持ちを落ち着け、一つ一つのコーナーを丁寧にクリアしていくと、ペースが上がり、
1台のマシンに追いつきました。今度は相手がいる場合の走り方に切り替えます。

バックストレートでスリップストリームを使って横に並びますが、その先は200km/hで曲がる高速コーナーです。
絶対にクラッシュをしないように、細心の注意を払ってコーナーに入り、抜いていきます。

しかしその後、ちょっとしたリズムの乱れで、ミスが出ます。するとその隙をつかれ、抜き返されてしまいました。
私は「大丈夫、ちゃんと走ればもう一度抜き返せる」と信じてもう一度抜き返すチャンスを待ちました。

そして、7周目。最終コーナーからメインストレートでスリップストリームに入ることができ、
再度抜き返すことができました。

その後もさらに一つ順位を上げることを目指してペースを上げていきました。

しかしこの時点で前の選手とのギャップは大きく、そのまま17位でチェッカー。
あっという間に10周のレースが終わってしまいました。

レース参戦のチャンスをいただくことができ、スポンサーの皆様へ感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。今回は、ミスもあってレースの結果が17位/22台に沈みました。
悔しい気持ちもありますが、タイムアップに向けて課題と実践を進める作業ができたという満足感も存在している
不思議な感覚です。久しぶりにレースに参戦して、集中して打ち込む作業ができ、とても充実した時間を過ごせました。
今回の結果を挽回できるように、また挑戦し続けていきたいと思います。どうか引き続き応援をよろしくお願い致します。

 

 
 
       

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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