レースレポート
2008年3月30日 Tsukuba Rd.1
2008グランナショナル筑波スピードカップ T
 

予選

 
レースの前夜はサーキットの近所に住む友人の家に泊めてもらい、ぐっすり寝る事が出来ました。
そしてレース本番の朝、目覚めもよく快調にチームのガレージに向かったのでした。

受付を済ませたところで、ちょうど番長イトキン夫婦も到着。
チケットを渡してASアートのデモカーごと入場してもらいました。

マシンオーナーの藤井君もやってきました。
こうしてたくさんの友人が来てくれたおかげでしょう、かなりリラックスすることが出来ました。

予選の運び方ですが、まずは練習と同じように走ること。
プラス、ニュータイヤの力を借りればそこそこの結果が出せる自信がありました。
ニュータイヤの使い方は前日に古谷インストラクターから教えてもらいました。

それから良い環境で走る事です。
前に追いついてしまってはタイムが出ませんので、追いつかないように速い人の後ろ、
もしくは完全に誰もいないスペースを見つけて走りたいと思いました。

 

…予選前のブリーフィングが長引き、終わると同時に皆大慌てでマシンに乗り込みました。
今回の予選は早い者勝ちでコースインだからです。
私の場合は、藤井君がベルトを締めてくれて、イトキン番長がマシンを押してくれて、自分はヘルメットやグローブをはめて、
という共同作業ですばやく準備し、列のだいぶ前の方に入れました。お二人には感謝感謝!

さあ、コースインです!
まずはニュータイヤの皮むきを早く終わらせ、グリップを上げていきます。
タイヤ温度が上がりグリップ力を感じ始めた3周目、前の渋滞に追いついてしまいそうでしたので、ここは焦らずスローダウンして速そうな選手が来るのを待ちました。

と思いましたが、狙っていた選手に気づかず、おかしいタイミングでスピードを上げたところで追いつけるわけなく、
結局、渋滞こそないけれども、すぐに他の選手に追いついてしまう変なところに入ってしまいました。

タイミングを見てアタックに入りますが、必ずどこかで人に追いついてしまいます。
そのたびに抜く操作をせねばならず、なかなかクリアラップが取れません。

中くらいのタイムが出て、TOP10にはギリギリ入っていると思われました。が、ベストも出ていないし納得いかない!
と思うと、だんだん焦ってきました。「早くちゃんと走りたい!」

ということで、考えました。少しゆっくり走って自分の前にスペースを作ることにしました。

半周くらいでしょうか、ほんのちょっとだけペースを落としメインストレート1本分くらいのスペースを自分の前に作りました。

コントロールラインを通る速度を上げ、そして、アタックに入ります!

ニュータイヤのグリップは最高で、思い切りブレーキを踏んでもしっかり減速し、アクセルをいつもより大きく開ければいつも以上に地面を蹴ってくれました。

バックストレートで追いついたマシンのスリップストリームを頂き、最終コーナーを抜けます。

メインストレートで自分の直前に誰もいなかったので「この周は行ける!」と確信し、アタックに入りました。

これまでで一番集中していたと思います。

各コーナーでブレーキリリースに集中し、半クラッチを自分なりにうまく使いました。
毎回毎回メモに書き込んだ項目がちゃんと思い出され、それを一つ一つこなしていった感じでした。
理想のラインを描けて最高に良い気分で、最終コーナーを全開で立ち上がったところで、

チェッカーフラッグ!
と同時にマシンの計測器に表示されたタイムは、昨日の自己ベストをさらに0.2秒以上も上回ったタイムでした。

これはかなり良いポジションのはずだ、と思い、1コーナーを回って電光掲示板を確認します。
「*7」?光の反射でよく見えません。もう一度確認。「97」。

一番上に私のゼッケン「97」が表示されています!!!

思わずガッツポーズしてしまいました!予選の結果でガッツポーズなんてと思いますが、最高の結果です!
この私がポールポジション!

パドックに戻る途中、イトキン番長もガッツポーズしているのが見え、手を上げて答えました!

マシンを降りると、皆が祝福してくれました!

そして昨日練習を見てくれたIさんにも連絡しました。

Iさん「とりあえずおめでとう。」
私  「ありがとうございます!」
Iさん「でも、決勝で完走しなかったらポールなんて何の意味もないから。」
私  「は…はい。」

冷静です。Iさんは冷静でした。


でもその通り。まだ何も安心は出来ません。もう少し喜んだら、決勝に向けて切り替えましょう。

 
 
 
       

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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